【チャレンジ新聞 Vol.6】行政との心理戦に負けない三か条
税務調査を受けた経験のある経営者は知っていると思うけど、
行政の担当者は心理戦を仕掛けてくる。
こちらを心理的に揺さぶり、
自主的に修正申告をさせようとする。
(行政側にとって一番それが楽だから)
行政の担当者と対峙して、一番まずいのは、
直面する不安とストレスから、
無意識レベルで彼を学校の教師のようになぞらえ、
良い子になって100点満点をもらおうという姿勢に
なってしまうこと。この心理はヤバい。
すでに、行政の仕掛けている心理戦に負けている。
担当者の発する情報の断片を過大評価し、
一喜一憂することになるからだ。
それってまるで奴隷だ。
これは、福祉行政の窓口でも、基本的に同じだった。
目の前にいる行政の担当者にとって恐怖のシナリオは、
「業界のことをよくわからないド素人が自分の担当範囲に入り込んできて、
そいつに振り回されて面倒臭いことになること」だ。
しかも、担当者が親切に対応しないからダメになった、
なんて騒がれたらもう最悪。
「公共サービスは全市民に公平に与えられる」と憲法に定められているから、
公務員は絶対に逆らえないのだ。
まあ、市民の中には、本当にどうしようもないやつとか、
市民のフリをしたヤ○ザみたいな、最初から悪意の確信犯もいるだろうから、
この辺りの心理は、理解できる。
しかし、困るのは、その防衛反応が過剰になって真面目な人(つまり当社)まで、
自分の担当領域への参入をやめさせようとする姿勢だ。
自分を守るために、本気度も当事者能力もない、
半端なやつを排除するのだ。
参入自体がなければ、そもそも面倒臭いことは最初から避けられるからね!
そのために、こちらの本気度を試そうとするかのように、
いろんなネガティブな反応を投げ返すなど、心理戦を仕掛けて来る。
そして、自主的に申請を諦めさせようとする。
それを乗り越えてきた経験から、「行政との心理戦に負けない三か条」をまとめてみた。
あなたの参考になれば嬉しい。
第一条 行政の担当者は、あなたの教師でもなければ、正義の味方でもない、ただのサラリーマンと知るべし。
「良い子」になろうとする心理はすでに「奴隷への入り口」だ。
第二条 相手のネガティブな発言にいちいち反応しない。
「その根拠はなんですか?」と聞き返すことを癖にすること。
根拠などない、担当者のただの感想・意見であることも多い。
第三条 おどおどするな。その分野のプロ、少なくともそうなろうとしている姿勢を決然と示せ。
あなたが本気であり、当事者として十分な能力があると評価すれば、手の平を返してくるのが行政だ。
ちなみに、冒頭に話を戻すと、当社は過去の税務調査をすべてパーフェクトで通過してきたよ。
《マスコット犬:マナビちゃん》
*** 編集者:松井 舞起 ***