【スタッフブログ】さおだけ屋にだまされた話(大里美穂)
うだるような夏の午後、お昼寝をしていると
どこからか「たけや~、さおだけ~」と
スピーカーから聞こえてくる、のどかな声、
皆さんも一度はこの声を聞いたことが
ありませんか?
私は、先日とうとうこの呼びかけに答えてしまいました。
理由としては
1、自宅の物干し竿が雨で傷んでいた。
2、長い竿を買いに行くのは大変。
3、「さおだけやはなぜつぶれないのか」の本でも紹介されているように
リフォームで儲かっている会社だから悪い人たちではないのだろうという
印象を持っていた。
ここからは呼んではいけないものを呼んでしまった私の実話です。
さおだけやは2人組です。
竿A:「たけや~、さおだけ~。4Mの物干し竿、2本で1,000円、2本で1,000円
30年前のお値段です。」
私:「さおだけやさーん、お願いしまーす」
竿A:「はい、どれにしますか?」
私:「さっき言ってた2本で1,000円をください」
竿A:「2本で1,000円はこれですけど、いいんですか?」
・・・とここで見せられたのは見たこともないような貧相な竿
たとえていうならば、朝顔の支柱を少し太くしたような緑色でへなへなのビニール製。
(ここら辺から少し怪しかった)
竿A:「これはビニール製ですぐだめになりますよ。こっちのスチール製は強くて
長持ちしますけどね」
・・・とさっきのとは全然違う立派な竿を指さす
私:「こっちの竿はおいくらですか?」
竿A:「これはいろいろありますけど、一番お手ごろなのがこれです」
・・・ここで料金表を見せられる。
~私の頭の中のつぶやき~
「2,300円か~、少し高いな~。でも呼び止めちゃったしなぁ」
竿A:「このままでは長すぎで使えないんですけど、お宅の物干しの長さに合わせてお切りしますし、すぐに使えますよ」
私:「うーん、少し高いけど長持ちするだろうし、じゃあお願いしようかな?」
・・・この時点でさおだけやBが長い竿を切り始める
私:「じゃあ、物干しの長さを測ってきますね」
・・・長さを測ってきたあと
私:「お支払いをお願いします」
竿A:「2万3千円です」
私:「え???」「2千300円ですよね?」
竿A:「お客さん、こちらの料金表を見てお願いしますとおっしゃったんですよね?」
・・・と先ほどの(?)料金表を見せられる。そこには私が見たのと同じ場所に
2万3千円の文字が・・・!!!
私の頭はパニックに!私が見間違えたの?
竿A:「お客さんの物干しに合わせてもう切っちゃったんで、これ使い物にならないですよね」
「こっちも商売なんで。これはスティール100%の高品質なものですから、それくらいの値段は
しますよ。」
私:「でも物干し竿にそんなお金は払えません」←涙目で
・・・こんなやりとりを5分ほどした後に
竿A:「お客さん、普通は割引はしないんですけど、しかたないから特別にお客さんだけ5,000円で
いいですよ。その代わりご近所さんには内緒にしておいてくださいよ。」
私:「・・・」
・・・頭の中でいろいろな計算を巡らせました。
このやりとりをしているのは自宅の前!ということは自宅を知られている。
タチの悪い人だったら怖い。などなど
そして結局5,000円を払ってその竿を受け取りました。
このやりとりをしている間さおだけやBは一言もしゃべらず、
話すのはさおだけやAだけでした。役割分担があるんでしょうね。
そして多分料金表は2枚あると思います。
あげくのはて、物干しに設置してみると変なところで切ってあるために
長さが足りず、使うこともできませんでした。
この物干し竿は自分への戒めのために未だにベランダに置いてあります。