《M&Aマッチングアドバイザー》勉強会報告 加藤綱義講師 「スモールM&Aアドバイザーに求められる役割と資質」
M&Aマッチングアドバイザーの3月度勉強会に、
株式会社フォーナレッジ代表取締役 加藤綱義氏に登壇いただきました!
中小M&Aの状況
日本の主力M&A業者である
日本M&Aセンターは、平均1件あたり3600万円、
M&Aキャピあるパートナーズは、平均1件あたり8700万円の
売上をあげています。
7000万円の報酬を得るためには、
10億円で売買成立させなければなりません。
これは、中小と言えない規模だと考えます。
今後求められるのは、大手M&A業者では扱わない規模の
スモールM&Aを支援するアドバイザーです。
3つの売却理由
売却理由は、
1.ハッピーリタイア型
2.戦略型
・利益確定して新規事業参入
・選択と集中
3.再生型
の3つの理由があります。
買い手から見るM&Aの活用方法
買い手は、M&Aにより、
・拡大戦略として活用
・経営資源(ヒト・モノ・ノウハウ)の短期獲得
・スピーディーな事業拡大
を行うことができるようになります。
買い手の見極め
買い手のレベルを見極めるのもM&Aアドバイザーに求められます。
三流以下の問題外:買う買う詐欺の人
三流:足元を見て買い叩く人
二流:当たり前の価格で買う人
一流:事業計画を作り、その価値で買う人
超一流:自力再生を前提に買う人
M&Aアドバイザーの役割
アドバイザーの役割には、
「広いネットワークで相手先を探す」
「専門的なアドバイスをする」
「経営者には本業に集中してもらう」
「当事者間の感情的なもつれを回避する」
などがあります。
そのうえで、
・事実と意見を区別する
・大局観をもつ
・「甘いもの」「冷たいもの」を求められたとき「ソフトクリーム」を提案する発想力
などが大切な資質になります。
そして、買い手側は、M&Aを繰り返して行ううちに
業務知識がついてくるのに対して、
売り手側にとっては、M&Aは、数少ない機会となり
知識が少ないので、売り手側アドバイザーを
目指すのが継続の鍵となります。
加藤講師、貴重なお話をありがとうございました。
加藤 綱義氏 プロフィール
株式会社フォーナレッジ代表取締役
愛知県蒲郡市出身。
早稲田大学教育学部英語英文学科卒業。
1992年日本電信電話株式会社に入社、主に広報部、営業部門に勤務。
2002年に株式会社ジー・コミュニケーションに入社。
当時は学習塾約300校、外食約10点のグループ。
主に常務取締役としてFC加盟および物件開発、管理本部、経営企画本部、外食事業本部等を経験。
2011年11月、M&Aアドバイザーとして独立・創業。